マイホームを購入する際、ほとんどの方は住宅ローンを利用して購入することになります。
しかし、銀行(金融機関)は、誰にでも融資してくれるわけではなく、申請をした個人を対象に審査があります。
そんな住宅ローンの審査に落ちてしまった場合、住宅の購入自体が白紙になってしまいます。
せっかく時間を費やし、気に入った物件を見つけたのに、審査が通らずモタモタしてる間に、他の購入希望者に渡ってしまっては、後悔してもしきれません。
そこで今回は、そうならないために実際どんな理由で住宅ローンの審査に落ちてしまうのか?
今購入を検討している人も、これからの人も共通して、事前に知っておいて欲しい部分なので、代表的な9つの項目をピックアップして細かく解説します。
※金融機関、フラット35(住宅金融支援機構)によって審査基準は異なりますが、ここでは一般的な例を紹介します。
住宅ローン審査に落ちる理由
- 収入
- 収入の安定性
- 雇用形態
- 勤続年数
- 他の借り入れ
- 過去の支払い遅延
- 年齢
- 健康状態
- 信用情報に問題がある
などが、住宅ローン審査に落ちる理由として挙げられます。
それぞれについて説明しますね。
収入
住宅ローンは、あくまでも金融機関からお金を借りることなので、月々の返済額・総返済額の設定が必須です。
その際、収入に見合った返済額かどうか、審査されます。
もちろん、収入に対して返済額に無理がある・ギリギリといった場合には、審査に落ちることが多々あります。
金融機関の担当者曰く、収入に対する返済額の割合を「返済比率」と言います。さらによく言われるのが、年収400万円の基準です。400万以上と未満ではこの返済比率が5%も変わってきます。
収入の安定性
○月は十分な収入があったものの、○月はその半分の収入になる・・・など、収入の安定性も判断基準となります。
特に、個人事業主(自営業)の場合、景気の影響を受けやすく収入が不安定とみなされることも現実的にあります。
※そこで法人の代表者や個人事業主の場合は、確定申告書を2~3期分提出してその平均を基準とする金融機関が多いです。
雇用形態
正社員ならば、月々安定して給料をもらい、その先もある程度保証されています。
しかし、アルバイト・パート・契約社員などは、先の保証がない状態のため、住宅ローン審査がおりないこともしばしばあります。
そこには、金融機関との信用度・信頼性の問題で、「返済不可」とみなされることもあります・・・。
※しかしフラット35(住宅金融支援機構)では、その点が金融機関よりも審査を柔軟にしてくれる傾向があります。
勤続年数
勤続年数も重要な審査基準となります。
頻繁に転職していると、今後も仕事を辞める可能性がある=返済能力がないと判断されることも。
勤続年数の規定は、銀行によって異なりますが、
- 1年以上
- 3年以上
- 縛りなし
と、中には審査基準ではないところもあるので、そこは事前に確認しておくといいでしょう。
他の借り入れ
住宅ローン以外の借り入れがある場合、審査が通らないこともあります。
- マイカーローン
- クレジットカードのリボ払い
- スマホの分割払い
- 奨学金返済
などは、借入額と合わせ、総合的に審査されます。
現在どれくらいの借り入れがあり、住宅ローンと合わせても返済が無理なく可能な場合には審査が通りますが、年収に対して借り入れが全体で30%をオーバーすると審査に通らないとされています。
総返済負担率が、30%以内に収まるかどうかは、事前に計算しておくことをオススメします。
過去の支払い遅延
他の借り入れがあっても、しっかり返せている場合、問題なく住宅ローン審査が降りることもありますが、支払い遅延の履歴があった場合、厳しくなります。
意外と盲点となるのが、自動引き落としにしていて、残高不足で遅延が生じた場合など、住宅ローン審査に影響します。
社会人になりたての若い時代に「携帯の支払い遅延」を一度でもしてしまったなど、よく発生しているローンに落ちる原因となっているので、注意しましょう。
年齢
住宅ローンを返し終える年齢も、審査に関係します。
多くの金融機関の申込要件で、完済時年齢を「81歳未満」と設定しているところも多くあります。
そのため、81歳未満で返し終える返済計画が必要です。
健康状態
団体信用生命保険の加入診査というのが、住宅ローンの本審査であります。
- 病気で働けなくなった
- 所定の高度障害状態になった
- 急な事故・病気で死去した
などが対象ですが、そもそも健康状態に問題がある場合、返済が滞る恐れがあると、審査が通らないことにもなるのです。
※虚偽の申告は避けるべきです。虚偽が判明した時こそ取返しがつかないことがあります。
信用情報に問題がある
クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことを、信用情報といいます。
この信用情報に問題がある場合、住宅ローン審査はおりません。
CICや他の信用情報機関で、自分の信用情報を確認することはできます。(ただし、有料です)
特に、ブラックリストに認定されていた方や、独身時代の問題も履歴として残るため、不安がある場合は事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
ただし、信用情報の修正は不可です。
確認しても、「だから住宅ローン審査が通らないのか」という理由が分かるだけなので、やれることとしたら、本人以外の人が住宅ローンを組むということしかできません。
住宅ローン審査が長引くと、せっかく見つけた好物件が他の人に買われてしまうことにもなりかねません。
購入を検討している段階で、ご自分の今の状態を把握しておくことをオススメします。
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