土地は一つとして同じ形は存在しません。大きさ・地質・地形など様々な形が日本全国にあります。
土地を探していると、「整形地」「不整形地」といった地形に関するワードを耳にすることがあります。
一体、どういう違いがあり、どう判断されているからそういう名前になるのでしょうか?
今回は、整形地・不整形地について、メリット・デメリットと合わせて、ホームバリュー目線の・・・出来れば避けたいな、買わない方が・・・といった土地の形について解説します。
整形地とは?
四角い形の土地、長方形や正方形といった「整った形」の土地を、整形地といいます。

整形地のメリット
メリットとしては・・・
- 無駄がなく、土地をフルに使える
- 建築規制が入ることが少なく、思い通りの家が建てやすい
など、「こんな家が欲しい」といった願いが叶う理想とする土地です。
整形地のデメリット
理想の土地ですが、その中でもデメリットを上げるとしたら、
- 人気なので、とにかく売れやすい
- 整形地でも、斜線制限や日影規制といった住むエリアの問題が関係することも
整形地だからオールOKというわけではありません。
不整形地とは?
その名の通り、整形地と対極に「整っていない形」の土地を不整形地といいます。
- 旗竿地
- L字型
- 三角型
- 崖地
- 傾斜地
- 高低差のある土地
- 無道路地
- 極小地
一般的に四角ではない土地のことです。

不整形地のメリット
この不整形地を選ぶメリットは・・・
- 整形地と比較して、そのエリアの中でも安い
- 税務上の土地評価が低くなるため、税金をおさえられる
といった、お金に関するメリットが大きいのが、この不整形地の特徴です。
同じエリア内でも、この不整形地だけが安かったり、手が届きやすい価格として余っていることも多くあります。
不整形地のデメリット
デメリットを上げるとしたら・・・
- 土地の形を一番に考えるため、思い描く家に制限がかかる
- 造成工事が必要なことも
- 地盤改良が必要なことも
- 接している道路の幅によって、大きな重機が入りにくい場合も
- 土地評価が低いため、将来売却するときや、改装する費用の追加融資が難しいことも
といったように、安く購入できる反面、制限があったり、後から費用がかかるといったことがこの不整形地のデメリットです。
そしてここからは、これまで様々な土地を見てご紹介してきた当社が、結果お客様へオススメしなかった土地をいくつかご紹介します。
買ってはいけない土地の形とは?
前提として「買ってはいけない土地」は一つとしてありません。人が選ばない土地であっても、お客様の理想とする家の形・条件によっては、その土地が理想にピッタリというケースもあります。
あくまで標準の家を建てることを基準と考え、将来追加融資を希望している、売却を考えているなどの計画を見据えたときに、買ってしまうと手続きや後々の苦労・費用がかかるといった土地であることに限定します。
代表例は、「形がいびつ過ぎる」土地です。どうしても、建てたい家を小さくせざる負えないなどの問題が度々登場します。それ以外の土地であれば
- 抵当権が設定されている土地
- 地盤が弱い土地
- 周囲よりも低い位置にある土地
などは一般的にはオススメできません。
抵当権が設定されている土地
どのような土地かというと、自分がお金を借りる金融機関以外の誰かが既に抵当権を設定している土地のことを言います。
債務の担保に供した土地は、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利があります。
過去に住宅ローンなどでお金を借りた人(債務者)が返済できなくなった場合、お金を貸した金融機関など(債権者)が担保とした土地や建物を使って弁済を受ける権利があります。紛争中に抵当権の抹消手続きを申請しても手数料などの費用がかかったり、余計なトラブルを被ってしまうこともあるので、やめた方がいいと言えます。
地盤が弱い土地
- 建物が傾く恐れがある
- 土地の陥没を招く恐れがある
- 液状化に繋がる恐れがある
- 地滑りに繋がる恐れがある
といった危険を誘発する恐れがあるということです。
※決して地盤が弱いから、全て当てはまるものではありません。あくまでその可能性を持っているかもしれないということです。
現在は家を建てる前に地盤調査を行い、土地の地質をあらかじめ調査します。改善策などの提案や報告書から良し悪しの判断は事前にある程度分かりますので、ご安心ください。
契約前の土地であっても、約4~5万ほどの費用で地盤調査(報告書つき)を取得することは可能です。
万が一地盤改良が必要となった場合は、予想していない費用や日数が必要となります。
周囲よりも低い位置にある土地
- 陽が当たりにくい
- 浸水の危険性がある
- 排水が困難
- 擁壁の補修が必要になることも
- 音や振動が伝わりやすい
など、周りの環境に影響を受けるケースが多く、住み始めて後悔することに繋がったり、回避するために追加の費用がかかることがあります。
以上のことから分かるように、土地に様々な性質があります。
気になる土地だけを見るだけではなく、近隣の環境やエリア毎の制限も確認する必要があります。土地を探す上で単純に整形地・不整形地だから良い悪いの判断は、個人でするのではなくまずは専門家である当社へご相談ください。
土地探しについては、こちらの記事も参考にしてください。
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当社では、土地探し中のお客様からの相談・アドバイスを常日頃から行っています。また当社は注文住宅事業部「アイムホーム」併設しているため、実際その土地の上に建つ家のイメージをご紹介できます。
まずは、自分たちの希望する土地を当社へお聞かせいただき、一緒に土地探しから始めましょう。
建物に関して、大きさやイメージを掴みたいお客様は、アイムホームのホームページを以下から是非チェックしてみてください。
最後に、土地には様々な法律が絡みます。
その上に建てる建物にも、土地ごとに様々な規則が存在します。
詳しく知りたいお客様・もっと説明が必要なお客様はHomeValueまで是非一度お問い合わせください。
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