中古物件を探す際、物件情報の中で、築年数を気にされるお客様は多いです。
そして、築年数をチェックする上で、古い・新しいだけでなく、気になるのは耐震基準。
その耐震基準には、旧耐震基準と、新耐震基準の境目というのが存在します。
今回は、そんな築年数による耐震基準のお話です。
- 耐震基準とは?
- 新・旧で耐震基準は何が違うのか?
- 新・旧耐震基準の境目
- 耐震基準の調べ方
について、それぞれ説明します。
耐震基準とは?
地震が起こった際、どれくらい建物が耐えられるか、建築基準法や建築基準法施工令によって定められた耐性(倒壊または損壊しない)基準です。
この耐震基準は抜本的に改定され、旧耐震基準と、新耐震基準というのがあります。
新・旧耐震基準とは?
- 旧耐震基準=「震度5強程度」の揺れに対して、家屋が倒壊・崩壊しない
- 新耐震基準=「震度6強~7程度」の揺れでも、家屋が倒壊・崩壊しない
というように、地震が多発する日本において、より強い地震が起こった際も、建物が耐えうる強度というのを基準にしています。
では、その耐震基準が見直された境目とはいつなのか?築年数から見ると、いつから違うのか?ということを、次で説明します。
新・旧耐震基準の境目とは?築年数で見ると?
1978年に起こった宮城県沖地震では、建物が多く倒壊し、ブロック塀などの損壊など、大きな被害が見られました。
それにより、耐震基準が見直され、1981年6月1日から耐震基準が新しくなりました。
この1981年6月1日から新しくなった耐震基準を、「新耐震基準」といい、2023年の今現在も、この耐震基準が続いています。
つまり、新・旧耐震基準の境目は、1981年6月1日(昭和56年)です。
ただ、単純にこの日からと考えるのは違いますので、注意が必要です。
1981年6月1日に建てられた建物は、新耐震基準といえるのか?
それは、認可された日がいつかで異なり、認可された日が1981年5月であれば、旧耐震基準ということになります。
築年数で見ると、いつからなのか、というのが気になりますよね?
上記で説明したように、1981年で考えると6月1日からなので、新旧どちらの耐震基準もありうるので、1982年で考えた方が分かりやすいですよね?
そう考えた場合、2023年現在では・・・2023-1982=41・・・
つまり、築41年の建物は、新耐震基準となるのかというと、そうとは限りません。
タイムラグが生じている場合もあります。
中には、建築期間が1年以上長くかかった建物だと、築41年であっても旧耐震基準のものもありうるというわけです。
そこで、築年数で見てしまうと、このタイムラグまでは分からないので、注意が必要です。
では、どう調べたらいいのでしょう。
築年数による耐震基準の調べ方は?
竣工(完成)日や築年月日だけではなく、建築確認日でも見るようにしましょう。
建築確認日は、建築確認申請が受理された日です。
このように、竣工日だけでなく、建築確認申請が受理された日も見て、新旧どちらの耐震基準なのかを見るといいでしょう。
「建築確認の通知書」の発行日の日付が、1981年6月1日よりも前か後かで、確認することができます。
心配な場合は、耐震適合証明書を取得するという方法もあります。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
中古住宅を購入するお客様は、建築年数(築何年か)を十分に理解して購入する必要があります。
しかし、それが例え旧耐震基準の住宅の場合でも、不安な建物というわけではありません。
耐震適合証明書を取得することで、色々なメリットを受けることも可能です。
詳しく知りたいお客様・さらに説明が必要なお客様はHomeValueまでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは こちら