親の住宅(持ち家)を子供が相続することは一般的な話ですが、実際のところ相続することが必ずしも嬉しいと感じる方ばかりではありません。
親から住宅を相続しても、「自分は遠方に住んでいる、既に家を持っている」などの理由から住む予定が無い場合、片付けが大変だという理由より、空き家となって放置される家は日本各地で非常に多く存在しており、今や社会問題に発展しています。
総務省の発表によると、空き家の数は全国で20年前と比較すると約1.8倍に膨れ上がり、その数は約820万個まで増加しています。
ちなみに、スタッフ藤木の祖母宅は、最悪なパターンとなりましたので、こちらの記事も併せてご覧ください。
関連記事)空き家を放置するとどうなる?スタッフ藤木の最悪なパターンも紹介します
では、実際相続した住宅はどうするのが良いのでしょうか?
今回は家を相続した(する)場合を想定して、3つの活用方法をご紹介しつつ、住宅を放置した場合にかかる維持費も合わせて説明します。
相続をした住宅の活用方法!
- 賃貸として貸し出す
- 売却する
- 更地にして土地活用
それぞれについて、掘り下げ解説します。
賃貸として貸し出す
土地と建物を管理会社(不動産会社)に任せて、大家として賃貸収入を得る方法です。
- そのままの状態で
- リフォームして
- トランクルームとして
貸し出す方法は様々あります。
家の状態によっても異なりますが、いくらまで住宅の改装に手をかけられるかという持ち主の懐具合も大きく関係します。
実際のところ、家を借りる方の立場に立てば、少しでも綺麗な家に住みたいと考えています。
貸し出す側も、収益を高めるために、リフォームをするかどうか検討するべきです。
賃貸で貸し出す場合は、将来的に自分が住むことを視野に入れて考えることも可能となります。
賃貸として貸し出す場合のメリット・デメリットをまとめると・・・
賃貸として貸し出す場合のメリット
- 収入を得ることができる
- 将来的に賃貸をやめ、自分で住むことが可能
賃貸として貸し出す場合のデメリット
- リフォームが必要な場合、出費がかさむ
- 借り手がなければ、空き家状態となる
- 管理会社に任せなければ、日々の管理が大変
- 管理会社に任せると、管理会社へ支払う手数料はが発生する
売却する
売却し手放すと、面倒な管理からも解放されます。
さらに売却した際、売却益(利益)を得ることが最大のメリットです。
ただし、売却するのであれば、税制優遇が適用となる期間内に売ることや、人それぞれのライフプランのタイミングなど事前の計画を練った上で行動することをお勧めします。
売却に関しても、メリット・デメリットはあります。
売却する場合のメリット
- (庭の手入れや発生する修理など)管理から解放される
- 売れたら収益を得ることができる
- 売却金額を元手に、便利な場所や条件の場所へ住み替えできる
売却する場合のデメリット
- タイミングよく売れなければ、所有し続ける(固定資産税なの維持費が発生)
更地にして土地活用
解体する費用はかかりますが、建物がなくなると、空き家として近隣に迷惑をかけることがなくなります。
また、その後の土地活用として
- 将来的に新しく家を建てる
- マンションやアパートを建てて経営する
- 駐車場にして利益を得る
- トランクルームを設置して利益を得る
- 太陽光発電
- 資材置き場
- (立地によりますが)テナントへ貸し出す
などの方法があります。
ただ、建物が建っていた状態では、最大1/6にまで固定資産税が減税されるという特例がありますが、解体するとその特例がなくなります。
つまり、更地にすると固定資産税が高くなるということです。
更地にした後の活用方法を事前にしっかり考えたうえで、決断することをお勧めします。
更地にして土地活用するメリット
- (家が腐敗していくため)近隣への迷惑を解消できる
- 将来的に家を建てることが可能
- 活用次第で収益を得る
更地にして土地活用するデメリット
- 解体費用がかかる
- 固定資産税が高くなる
- (貸し出すプランによっては)赤字になる可能性もある
いずれにしてもそれぞれにメリット・デメリットは存在します。
デメリットをきちんと把握した上で、それ以上のメリットを理解して選択することが大切です。
考えるのが面倒だと後回しにしていくと空き家となり、活用したいときに無駄な出費が発生します。放置しておくとそれに応じた維持費もかかります。
相続した住宅を放置した際にかかる維持費は?
相続(取得)することで、相続税や登録免許税など納める税金が必要となる場合があります。
それとは別に、
- 固定資産税
- 都市計画税
- 水道代・電気代(ガスは断っても、立ち入ることがある場合は、ライフラインとして残すことも)
- 火災保険・地震保険
- 管理費用(草刈り・剪定・修理等)
など細かく、総額にすると一定額になる金額です。
もちろん相続する土地や建物・種類によって必要な金額は変わりますが、年間数万円〜数十万円かかると言われています。
ご家族でよく話し合われ、今後のことを検討する必要があります。
Home Valueでは専門家とともに事前のご相談から対策のご提案を行っております。
詳しく知りたいお客様・説明が必要なお客様はHomeValueまでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは こちら