【共有名義】一つの不動産に対して、複数の人によって所有されていること。
「持っていても、税金だけがかかり、早く手放したい。」
そういう思いをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
この共有名義の不動産は、売却することができるのでしょうか?
今回は、共有名義の不動産について
- 売却可能かどうか
- 起こりうるトラブル
- 売却の流れ
などを簡単に解説します。
共有名義の不動産は売却可能?
答えは、共有名義の不動産を、勝手に共有名義者の同意なく売却することはできません。
民法で、「共有物の処分について共有者全員の同意が必要」という決まりがあるからです。
そのため、例え共有名義者4人中3人の同意が得られたとしても、1人の同意が得られなければ、売却は不可能というわけです。
ただし、ポイントはココ!
自分の共有持ち分のみであれば、自分の都合で売却することは可能です。
例えば、こういうことです。
「親が所有していた土地を兄弟2人が相続した際、この土地を兄弟で半分ずつを共有名義とし、弟がこの半分の共用持分を兄の許可なく売却する。」
この売却は可能ということです。
こういう共有名義の不動産を買い取ってくれる業者を、「共有持分買取業者」といいます。
ただし、トラブルもあります。
ここで起こりうるトラブルを、いくつか挙げておきます。
共有名義の、自分の共有持ち分のみを売却した際に起こりうるトラブル
- 単独名義ではないため、売却額が安くなる。
- 不動産利用に関する考えが、他の共有者と一致せず、トラブルになる。
- 残りの共有者からも不動産を買い取ることを目的とする業者も多く、トラブルになる。
- 他の共有名義者との関係悪化。
などがあります。
基本的に、業者はできることなら共有名義である不動産全部の購入を目的としています。
そのため、他の共有名義者にも売却を持ちかけることが大半です。
共有名義の売却は、そこを念頭に置いて考えておきましょう。
共有名義不動産の持ち分のみを売却するには?
上記を踏まえた上で、まず一番はじめにするべきことは・・・
- 他の共有名義者で、買い取ってくれる人がいないかどうかを確認することです。
他の共有名義者とのトラブルを避ける意味にもなりますが、最終的に売却するにしても、共有名義者がいる不動産よりも、一人の名義者の不動産の方が売りやすくなります。
また、上記が叶わなかった際、次の方法を試みるのもいいでしょう。
- 不動産が土地であれば、「分筆」して単独名義にすることです。
※分筆とは、1つの土地を複数の土地に分けて、登記をし直す手続きのこと。
分筆すると、売却もしやすく、残された共有名義者にとっても、その後が楽になります。
ただし、正確に共有名義者と分けるには、きちんとした専門家の測量が必要になり、そこの費用は共有名義者間で割る、もしくは提案者の負担となります。
しかし、それでも共有名義者と意見が一致せず、共有名義の不動産の持ち分のみを売却する場合、「共有持分買取業者」に買取を依頼することもできますが、起こりうるトラブルに対応するためにも、一度HomeValueまでご相談ください。
HomeValueでは、不動産売却に必要な法律に関するプロフェッショナル集団(司法書士・土地家屋調査士・税理士・弁護士など)と常日頃から連携しており、売却までのお取引を迅速に進行いたします。
今回は、共有名義の土地の売却について説明しました。
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