家の構造として、木造・鉄骨・鉄筋など、いくつか種類があります。
ですが、その違いをご存知ですか?
家を探す際、この構造は非常に重要で、住んでみるとその差を大きく実感します。
今回は、そんな住宅構造の
- 木造
- 鉄骨
- 鉄筋
それぞれの特徴やメリット・デメリット、そして違いを説明します。
木造の特徴
木造とは、土台や柱など、建物の主要な部分が木材で造られた住宅のことです。
一般的な住宅でよく目にするタイプですが、メリット・デメリットを説明します。
木造のメリット
- 初期費用が安い
- 設計の自由度が高い
- 室内の床面積が広くとれる(天井や部屋の角に凹凸がない)
- 通気性が高い
- 熱伝導率が低い(断熱性・吸湿性が高い)
一戸建ての場合、初期費用が安く、設計の自由度も高いため、多く用いられるのが木造です。
木造のデメリット
- 防音性能が低い
- 暑さ対策・寒さ対策が必要
- 鉄骨よりは耐震性が劣ることも
一番の難点は、防音性能が低いことです。
アパートの場合、隣や上下階の音が気になるといった問題もあります。
鉄骨の特徴
柱や梁に鉄を用いたものが、鉄骨住宅ですが、重量鉄骨と軽量鉄骨の2種類があります。
- 重量鉄骨・・・鋼材の厚みが6mm以上
- 軽量鉄骨・・・鋼材の厚みが6mm未満
という鋼材の厚みの違いに特徴があります。
住宅や小規模なマンション・アパートには軽量鉄骨が用いられることが多く、高層マンションやビルなどには重量鉄骨が用いられています。
では、鉄骨のメリット・デメリットをお話ししますね。
鉄骨のメリット
- 害虫対策が不要(シロアリなどの心配がない)
- 建築期間が短い(プレハブ工法)
- 耐震性が高い
- 防音性が高い
基本的に、木造よりも耐震・耐火にすぐれているため、安定した構造を実現できます。
そのため、木造よりも柱や梁が少なく、広い空間を作り出すことが可能です。
また木造住宅に比べ、防音性が高く、家賃の面でいえば、木造よりは高く、鉄筋よりは安い特徴があります。
鉄骨のデメリット
- 結露が起きやすい
- 通気性・断熱性が低い
湿気に弱い分、錆びてしまわないよう、防錆処理が必要となります。
また、重量鉄骨の場合、重くなるため、安定した強い地盤でなければ建設できません。(地盤補強が必要な場合も。)
ここまでの違いは明確ですが、分かりにくいのが、鉄骨と鉄筋の違いでしょう。
鉄筋の特徴
柱や梁、壁などが鉄筋とコンクリートで構成されている構造物を鉄筋造りといいますが、鉄筋といっても、
- RC造(Reinforced Concrete):鉄筋コンクリート造
- SRC造(Steel Reinforced Concrete):鉄筋鉄骨コンクリート造
という2種類があります。
SRC造というのは、通常の鉄筋コンクリートの中に鉄骨を組んだ作りです。
では、それぞれメリット・デメリットをお話します。
RC造のメリット
- 耐火性が高い
- 耐久性が高い
- 遮音性も高い
- デザインの自由度が高い
SRC造のメリット
- 全ての構造の中で、耐火性・耐震性が最も高い
- 防音性が高い
- 強度が高いため、柱と柱の感覚を広く取ることが可能(柱が少なくて済む)
断熱性と気密性があるので、温度を一定に保ちやすく、美術館や博物館では鉄筋コンクリート造が用いられます。
RC造のデメリット
- 建築コストが高い
- 鉄筋鉄骨コンクリート造よりは、やや揺れに弱い
SRC造のデメリット
- 全ての構造の中で、最も高額
- 工事の期間が長くかかる
- 設計上の制約がある
材料費・人件費など、建築費用が最も高額になるため、一般の住宅で用いられることは少ないです。
ですが、その分、最も安心・安全な住宅になるといえるでしょう。
それぞれの違いをまとめ
構造上重要視される、
- コスト
- 遮音性
- 耐震性
- 耐火性
を比較しやすいよう、表にまとめました。
木造は、費用の安さにメリットが大きい反面、遮音性・耐火性においては、他の構造に劣ります。
鉄筋は、コストはかかるものの、遮音性・耐火性・耐震性に優れているというわけです。
ただ、実際のところ、アパートやマンションなどでは、費用面はもちろんのこと、遮音性を気にされる方も非常に多いです。
というのも、耐火性・耐震性はいざという時に分かる違いですが、音というのは日々の暮らしの中で感じるもので、生活の妨げにもなり得るものです。
以上、今回は木造・鉄骨・鉄筋について説明しました。お家選びの際、建物の構造は重要になりますので、参考にしてみてください。
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