一戸建て・マンション・アパート、誰しも家というのは必要なわけで、それが賃貸であれば、毎月の家賃はかかってきます。
ですが、月単位で家賃はどれくらいというのは把握していても、それが生涯となった場合、ご自分の居住費を考えたことがありますか?
家賃とは異なり、居住費となると、住まいにかかるお金なので・・・
マンションなら管理費や修繕費、持ち家ならばローン返済費用や固定資産税やなんかも含みます。
また、それらとは別に火災保険や駐車場代なども居住費に含まれるんです。
今回は、そんな居住費について
- 平均
- 生涯で考えた場合
- 賃貸か持ち家か
というお話をさせていただきたいと思います。
それぞれのご家庭により状況や考え方は違えど、今一度見直すきっかけになれば幸いです。
居住費の平均はどれくらい?
この居住費は、当たり前ながらそれぞれご家庭の
- 年代
- 家族数
- 月収
- お住いの地域
- 一戸建て・マンション・アパート
- 賃貸か持ち家か
によっても異なります。
ですが、ひと昔前は、一般的に収入の約30%が居住費と言われていました。

例を挙げると・・・
年収500万円ならば、居住費は年間150万。
家賃でいえば、10万円ちょいでプラス管理費や修繕費で、月に15万円ほどしますね。
ですが、4人家族で住むのに丁度いい3LDK〜4LDKは、「こんなにしない」「こんな金額でこの広さの家なんてない」「駐車場代だけで月に数万はする」など、地域によっても様々。
そのため、この収入の約30%が居住費は一概には言えないと最近では言われています。
しかし、これを目安にして考えると、令和2年の平均年収は、民間給与実態統計調査によると(男女総合した平均)
- 30代前半は400万円
- 30代後半は437万円
といわれています。
結婚し家族が増え、家の見直しをして子供が出来ても住める家を考えるのが、この30代であることが多く
となると、(先程申し上げたように色々な差はあれど)月の居住費平均は10万円前後というのが一般的ではあります。
ですが、これはあくまでも月で考えた場合、人生100年時代と言われる現代では、生涯にどれくらい居住費がかかってくるのか気になりますよね?
賃貸の場合生涯居住費はいくらくらい?
厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、結婚年齢は、
- 男性の場合31.0歳
- 女性の場合29.4歳
と言われています。

結婚すると、それまで実家住まいだった方も多くは独り立ちし、新たな世帯として居住費を捻出することになりますが、上記の男女平均を30歳とすると・・・
平均寿命が、(厚生労働省「令和2年簡易生命表」より)
- 男性81.64歳
- 女性は87.74歳
と言われているため、約55年ほど居住費がかかってくるわけで(大まかで申し訳ありません。)
先程申し上げた30代の月の平均居住費から考えても、
生涯にかかる居住費は、単純計算で6600万。
(月10×1年間12×それから55年で計算。)
となりますが・・・これはあくまでも、単純計算。
途中、家族の増加による住み替えや、引越し等も加えると、もっとかかるということが分かります。
では、賃貸ではなく、持ち家の場合はどうなのでしょう・・・?
賃貸か持ち家か?生涯居住費を考えお得なのは?
実際、家を購入される方が多い年代として、その半数は30代だと言われています。
そして戸建ての平均価格は、土地代に大きな差はあるものの、フラット35利用者調査によると
- 建売住宅の場合、約3500万円
- 注文住宅の場合、約4300万円
という結果が出ています。
それプラス、固定資産税が年間かかってくるわけですが(3500万円 × 1.4% = 49万円)
固定資産税以外にも地震・火災保険等もありますが、家屋は基本的には建築年数が経つほど家の評価額が下がり固定資産税も安くなります。

そのため、トータルで考えても賃貸生涯居住費の6600万円よりは、確実に安くなるわけです。
また、持ち家のメリットは、働き盛りの頃にローンを払い終えていれば、定年後の家賃が必要なくなるため、老後の負担はぐっと軽くなります。
今回、あくまでも大まかな単純計算で説明して参りましたが、生涯居住費はそれぞれによって異なります。
そんな生涯居住費を考え、住まいの見直し、一度相談だけでもしてみたいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
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